今日のがっこう

  • 2限 1942年に日本で初めて作られた長編アニメ「桃太郎の海鷲」を見る。日本の子供に真珠湾攻撃を分かりやすく伝えるためのものなんだけど、なんと兵士役はすべて動物・・うさぎ、いぬ、さる、きじ・・かわいすぎでした。でもこんな映画見せられたら、「うわー戦争って面白いんだなー、敵って弱いんだなー、日本って強いんだなー」って間違いなく子供は思うはず。それが海軍省の狙いなんだろうけど。この当時すでに映像の力というものがどれだけ大きいか把握されていたことに驚いた。
  • 5限 「エンデの遺言」というNHKのドキュメンタリーを見て話し合うゼミ。「お金」を根源から問い直すというコンセプトでつくられたドキュメンタリーなんだけど、今日はお金の話から一瞬仕事とか職業の話になった。仕事というのは他者が求めているものを提供することが第一目標であり、自分がその仕事でお金を得るというのは同時発生的だけど副次的なもの、という考え方を再確認した。お金にとらわれるのは虚しいと分かっていながら、お金が支配する世界にどっぷり浸かって生きていると、無意識のうちにお金を求めてしまう。それは悪いことではなく仕方のないことだけど、お金以外の価値基準をしっかり持っていないと、と思う。その価値基準をもってはじめて一人前のオリジナルな人間になれるのだと思う。