さて昨日は

加藤周一講演会な日だった。
講演の内容自体は加藤さんの本に書いてあることが多かったけど、あとから関係者で加藤さんを交えて懇親会を開いたときに色々なお話を聞かせてもらって、本当に頭のいい人ってこういう人なんだ・・って感動した。
生徒がどんな問題を振っても必ずそれに対してすぐに論理的な答えを返してくれる。
体こそ弱ってきてはいるもののあの鋭い目と落ち着いた語り口はずっと変わっていないのだろう。
加藤さんの著作を読んでいても、主張していることの軸が戦前からずっと一貫していてぶれていないことを感じる。
小森陽一教授も、自分が28のときにあった加藤さんと今の加藤さんは本当に変わらないんだよっておっしゃっていた。
一貫した芯を持ちつつ、今この瞬間の社会問題にも目を向けてエッセンスを見抜き時代の方向性を読み取る柔軟さ。
そのどちらをも兼ね備える人こそ、本当の知識人といえるんだろう。


「答えは一つではない」
という言葉が昨日の加藤さんの言葉の中で一番心に残った。
いつもどんな問題に対しても、1つより多くの答えを探すこと。
それが少数意見の尊重につながる、と加藤さんは言った。
一つではない答えを探す方法として、
「反抗しなさい」
とも加藤さんは言った。

きちんと反抗できるためには、自分の「芯」が必要だろう。
あるいは反抗しながら、自分の芯を見つけていくのかもしれない。
そんなことを考えながら、加藤さんの鋭くもきれいな目を見ていた。



(オフィシャル・ブートレッグ) ライヴ ~ジ・オーゼル・テープス

(オフィシャル・ブートレッグ) ライヴ ~ジ・オーゼル・テープス

東京ジャズでその二の腕の一目ぼれした、マーカス・ミラー
ライブの熱狂そのものなかんじの一枚。
Pantherかっこいい。