Marines Go Home

というドキュメンタリー映画を見てきた。
さらば戦争映画祭(http://www.eigasai-60.com/)というのに友達が関わってて、自分も去年ゼミの沖縄研修で辺野古に行って直接座り込みの人たちの話を聞いたから、これはみなきゃって思って。
やっぱり映像の力はすごいと思った。
辺野古のボーリング調査の阻止が大変だということは地元の人から聞いて知っていたけど、まさかここまでとは・・
そしてそんな激しいぶつかり合いが決してテレビなどの大きなメディアでは伝えられていないことに危機感を感じた。
そんな激しく同時に非暴力の抵抗を続けているのは多くは地元のおじいやおばあたち。
私も実際去年座り込みの場を訪れたときは、ほとんどがおじいやおばあたちばっかりなことにびっくりした。でも同時にそれだけ辺野古の海を守らなければならないという思いがほんとに強いんだろうと感じた。
その強さを感じさせる、ドキュメンタリー中で若者がおばあに言われた言葉というのがとても心に残った。


「森というのはどうやってできているかしってる?木がしっかり地盤に根を張っているから森ができるんだよ。
そういう意味では森は人の見本だね。人もしっかり地盤に根を張って生きていかなければならない。一方でその人間が木をどんどん伐採しているというのはおかしい話だね。でも、たとえ木は切られても、少しでも種が残せればまた森を復活させることができるかもしれない。いまおばあたちがやっているのは少しでもいいから後のために種を残うすことなんだよ。」


辺野古の基地建設反対の一番の大きな理由は「平和を守る」というより「自然を守る」ため。
おばあの言葉は、自然を守ってはじめて平和が育つという考えを表してると思う。


もうひとつ別のおばあの言葉が心に残った。というよりすごく鋭く突き刺さった。
辺野古には、沖縄を研究対象にしている大学教授もひっきりなしに訪れるそうだ。座り込みをしているおじいやおばあたちに、沖縄に関する知識をひけらかすように喋り捲る教授におばあはとうとうしびれを切らしてしまったそうだ。

「よく知っていることと、一緒に生きようとすることは、全然ちがうんだよ!!」


この言葉は大学という場に慣れすぎてしまっている私に揺さぶりをかけた。
私たちはよく、「まず知ることが大切」という言葉を使う。もちろんそれは間違ってはいないと思う。
でもその言葉は、知識さえ持っていればよいという考えに結びつきがちだ。
大学で勉強していれば、ある程度の知識を得ることはできるし、それに関して議論することもできる。
でもそれと、ほんとに現場の身になって考えるということはまったく別のことで、端的に言えば客観か主観かの違いになるんだと思う。
おばあは客観と主観を混同している大学教授たちに、いまあなたたちは辺野古という場所にいるんだから、少しはこの現場に客観的にではなく主観的に真剣に向き合って、私たちと一緒に生きようという意志を見せて欲しいといいたかったんだと思う。

大学で学んでいると、主観的になることを恐れ、なるべく客観に流れようとする。
ものごとを斜から見ようとする癖がついてしまっている。
大学内にいる時はそれが原則とされるけどいったん大学の外を出たらその態度を変えてみようとするべきだと思う。
そうしないと見えないものがたくさんある。
それをおばあの言葉から気づかされた。

最近必読の論文ばっかり読んでて、ちょっと客観重視になりすぎてたと思う。
自分の主観とか自分の感じることに自信が持てなくて、正当性ばかりを気にするようになってた。
客観と主観、どっちかに偏るのじゃなくて、バランスとってこうと思う。
当たり前のことかもしれないけど忘れかけてた。
自分の直感を少しは信じないといい写真も撮れないし。笑



Gary Burtonの動きがほんとにすごい。
動体視力よすぎ!!
ビブラフォン習いなー