わたしが子供だった頃

という番組がある。NHKの。
だいぶ前に録画しておいた姜尚中の回のビデオを今日みた。
なぜ彼が、人の心を動かすような問いかけを発し続けることができるのか。そのわけが少し分かった気がする。
それは、彼が自分の出自を通して、子供の頃から自己と他者との関係に悩み、問いかけを発し続けてきたから。

なぜ母親は韓国の伝統をあんなにも大切にするのか?
なぜ周囲の人は、自分や自分の家族を冷やかな目でみるのか?
なぜ初恋の人にさえ、自分をさらけだせないような出自をもってしまったのだろうか?
日本名である「鉄男」は誰なのか?本名は誰なのか?
自分は何者なのか?


まじめに悩み、まじめに他者と向かい合う。そこに何らかの突破口があるのではないでしょうか。とにかく自我の悩みを「まじめ」に掘って、掘って、掘り進んでいけば、その先にある、他者と出会える場所までたどり着けると思うのです。姜尚中「悩む力」より)


自我について悩む、というと自己中心的のような感じがしてしまうが、それは違うと思う。
決して自分のことだけを考えているのではなく、他者との関係性のなかでの自分を考えているのだから、自我について悩みぬくということは、それだけまじめに他者との関係を考えるということなのだ。
そして、そうやって他者との関係を真剣に考えた経験を持つ人は、自然と内から湧き出るような寛容さや余裕を周りに感じさせる。他者を受け入れる体勢が整っている。まさに、彼のように。


ひるがえって、私はどうだろうかということも考えた。
自分は、まだまだ悩みたりないなぁ。
本当の意味で「出会えている」人は、ほんの少しだと思う。
数の問題ではないけれど、他者に向き合うときのまじめ度が足りないなぁと感じる。




悩む力 (集英社新書 444C)

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からだとこころ

血液検査の結果はほぼ問題なくて、体重が減ったという事実よりも、これからの経過をみてまた診察ということになった。甲状腺の病気じゃないかと心配されて不安だったので、とりあえず一安心。
ただ、精神的に追い込まれることで、ここまで体に影響がでてしまうんだということを知れてよかった。
仕事に就く前に、自分の心と体との関係を考えられたというのは、いい機会だったと思う。
もっと体を大事にしなきゃいけないということを自覚できた。

ということで、自分には体を意識する時間が必要だ!と思い、週1で泳ぐことにした@駒場プール!!
ここなら移動もすぐだし、人は少ないし、家も近いので、負担にならないだろう。
久々に本格的に泳いでみて、小学校での水泳指導が今も活きていることに感動した。
いま思えば、なぜふつうの公立であそこまでスパルタだったのだろう?みんなでプールサイドにうつぶせになって、平泳ぎの型を練習するとか今思えば恥ずかしすぎるぞ?なぜそれにあらがいもせず従っていたのだろう?笑
でもこうやって人並みに泳げるのはあのなぞなスパルタ指導のおかげです。ありがとう先生たち。

体を動かしてみると、気持ちもさっぱりして、心身ともに健康とはこのことなのかーと納得。
同時に、ほとんど運動しなかったいままでの大学生活をちょっと後悔した。
なぜ運動が気持ちの健康にもよいのか考えてみたけど、何も考えないぽっかりした時間がつくれるからかな。
体のすみずみにまで神経をゆきとどかせて、もうこれ以上なにも考えられない!という状態をつくることで、
余計なことをもやもや考える時間を減らすことができる。

もうひとつ運動していいと思ったこと。
それは、ふだん頭だけで生きてると忘れがちだけど、自分はせいぜいこの与えられた体という制約のなかでしか生きれないんだということを自覚できること。そうすると、せいぜい与えられたものは大切にしなきゃという気持ちがうまれるし、同時に与えられたものの中でも精一杯のことをしたいという気持ちにもなる。

いやーーーー、ほんと、運動会にでも入ればよかった。笑

31日

医学研究科(国際保健)の説明会に行く。
経済発展による生活の変化がどんな影響を体におよぼしてるのか、とか
QOL(Quality of Life)の捉え方の各国間での違い とか
面白うそうな研究をしているところもあった。
国際協力研究なんかは絶対理系のほうがすすんでるなぁと感じるので、そこは魅力的。
ただ、ちょっと自分のやりたいこととは違うかもしれない。専門領域をぐっと絞れるのはすごくいいと思うけど。

説明会後、またまた同クラの友達とカフェ。こっちのキャンパスにはこんな素敵なカフェがあるのね。明太子パスタおいしすぎた!
就職と院、迷うねという話をする。いろいろ考えすぎたり、疑問を感じたり、無力感を感じたり、という悩みを共有できてよかった。こういう悩みをかくさず打ち明けられる友達がいるのは本当にありがたいこと。

30日

病院ボランティアで久々になじみのマダムたちと再会する。退職されてしまった方にも再会できて、この方には本当にお世話になっていたので、嬉しかった。
車椅子をお手伝いしたおじいさまに、「こういう若い人をみると、ほっとするね。」といわれて、大げさだけどなんだか久々に生きててよかったと感じた。その方からは、「彼氏は3人もちなさいね。」というアドバイスもいただいてしまった(笑)
もうこのボランティアも1年になるんだな。できることは本当に少しだけど、逆にこの活動から得ているものは本当に大きいし、ここでしか得られないもの。

その後、ゼーリック世銀総裁が出席するシンポジウム。あっというまにおわってしもた。
「人間の安全保障」という概念が、日本がイニシアチブをとって提言したものが核となっているという背景をふまえつつ、この概念をベースとして援助を行うのは、他の資源に恵まれない分だけ人的資源に多く投資してきた日本という国の使命だということをおっしゃっていた。「人」を重視する文化を援助にもいかすということかな。
こうやって指摘されたように日本の果たさなければいけない役割や使命は大きい。けれど、それを自覚している日本人がどれだけいるのだろう。新聞もかなりの紙面を割いていたから、今回のイベントでこの問題に対する興味を深めた人が増えたと願いたい。私もこんなえらそうなこといえる立場ではないので、勉強しなきゃな。愛の反対は無関心だもんね。

29日

健康診断・・
体重の減りように本当に落ち込む。体脂肪率に目を疑う。問診では血液検査をすすめれたので、今度いこう。
前にバナナ食べて体重増やせって言われたけど、最近ちまたではバナナダイエットが流行ってるらしく、もうわけわからんーーー
確かなのは、運動不足と規則正しい生活ができてないことかな。
本格的に御殿下通おうかしら。